2014年11月15日

なぜ『モモンガ・ジャンプ』の箱は白ダンボールなのか…モンジャの世界観

春のゲームマーケット2014の直前に書いてアップしそびれた記事のことを思い出しました。

『モモンガ・ジャンプ』の世界観のお話しです。ご興味ありましたらお付き合いください。

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本日(2014年5月27日)『モモンガ・ジャンプ』40個、ゲームマーケットへと旅立ちました!

…と言っても未完の状態ですが。f(^^;)

外箱の仕上げのラベルシールは輸送中にすれて痛みそうなので会場で貼ることにし(なんせ北海道の北部から東京までの長距離輸送ですから)、

説明書はほぼできているのですが、何か見落としがあるような気がして、ギリギリまで粘って当日会場で箱に入れることにしました。

それにしても、ゲームマーケットに出展される他の作品と比べると、外観が全然ちがうなと。それぞれ個性があってレベルの高いイラストの他の作品に比べて質素過ぎやしないかと(笑。

これは、手を抜いたわけではなく、2月に参加した「ドロッセルマイヤーズ ワークショップFINAL」での学び「世界観」を意識してのものです。

あの「スーパーマリオ」の世界観が「アスレチック」だと聞いた時の納得感がすごくて、自分の作品にも表向きのストーリーとは別に通底する世界観を持ちたいなと。

で、モンジャの世界観は何かと言うと…

五感の一つ、触覚です。触って楽しい、むき出しの素材感を大切にしようと。

このゲームの原点になっているのが、薪を運ぶ時に軍手の生地が木のささくれに引っかかる感覚で、

じゃぁモモンガの形に切ったフェルト生地を指で「ひょいっ」とはじき飛ばしたらまるでモモンガみたいに木に張り付くんじゃないかと、すべてはそこから始まったものですから。

IMG_1874.jpg

最終的には、フリースの<ふわふわ感>と鋸で切った木の切り口の<ざらざら感>の組合せに落ち着き、では他のコンポーネントも手触りの素材感で統一していこうと。

自分自身が森林にこだわった活動をしてきたし、ドイツゲームと言えば木製のコマ、ということで、なるべく木質の手触り感にこだわりたいなと。

モモンガをはじく板は、カバ材の名刺加工品と出会い、自分で角丸仕上げ。

ジャンプ台やコマ・タイル・トークン類は木にこだわると値段が高くなり過ぎて手が届かなくなってしまうなぁ…とあきらめかけていたところ、思わぬ角度から助っ人登場で、MDF(中密度繊維板)という木質繊維に合成樹脂を加えて熱圧成型した合板をレーザカッターで加工。

特に、レーザーカッターの特長を活かした精緻な刻印が気に入っています。副産物として馴れれば麻雀で言うところの盲牌が可能なので、その特長を活かしたバリアントを考えてみたり。ひょっとしたら全盲の方でもプレイ可能?

風呂敷については、開発中に木屑が落ちるので下に引いていたところ、片付ける時にそのまま包めて楽、という発見があったのと、

さらに、包み方を調べたら「真結び」という一度結べば解けない、でも解きたいときは魔法みたいに解けるという衝撃的な結び方に出会い、この技を自分の手に覚えさせる達成感をぜひまだ知らない人に味わってもらいたいという、おせっかいな動機が重なって採用に至りました。

そして最後に外箱。いわゆるジャケ買いしてしまうくらいドイツゲームの外箱のアートワークは大好きなんですが、今回は、潔くイラストは削ぎ落とそうと。そのまんま箱でいこうと。処女作ということで純白でいこうと。

きっかけになったのは、大好きなネフの積木の外箱。白いダンボール箱に小さなラベルを貼付けただけ。

そして、背中を押してくれたのが、大気圏ゲームズさんの『ホシリンピック』。テーマとシステムがすごく合っててお気に入りのこの作品も白いダンボール箱。この感じ、好きなんです。

今気付いたんですが、ひょっとして洗濯物って白いものは白くしたいっていう純白のイメージから白箱に行き着いたんでしょうか…。

デザイナーの最後の望みとしては、このゲームがあなたの心の琴線に触れることができたらなと…

最後は綺麗にまとまったところで(笑、またもや長文失礼しました。
posted by ezomomonga at 14:05| Comment(0) | 開発秘話 | 更新情報をチェックする
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